Love the Moment

日原いずみ

アイアンマンへの意見①


【6月10日 投稿分】



🌟この投稿の続きを次に書いてあります。あわせて読んでください。
🌟無断転載せず、ご一報ください。
今日開催されている「アイアンマン70.3 東三河ジャパン in 渥美半島
まずは無事にスタートしたようで良かったです。
 その上で、控えていたけど、やっぱり書いておこう、知らない方々には、地元の声を知っていただこうと思って書きます。
トライアスロンの国際大会と言うと華やかに感じられるけど、元々渥美半島には「トライアスロン伊良湖大会」という、今年で37回目の地元に根付いた大会があり、地元の方々が温かくおもてなししてきました。
(今年は9月10日開催で、出場者層が重なり、申し込みが減っている話も聞く)
アイアンマンは距離が長く、ゴールが豊橋ということもあり、豊橋の観光やホテルも活気を期待して、というイベントだろうけど(夜のTOYOはしごナイトも含め)、大幅な交通規制に遭う半島の方々から、悲鳴にも似た声をたくさん聞いています。
渥美半島は先端まで電車が通っていないので、主要道路を塞がれるとキツイです。
休業をしなければならない自営業の方々や、仕事や病院に思うように行けなくなる方々も気の毒だけど、私が知って、疑問を感じたのは、中高生の部活の大会も行われる日だということ。
例えば、今日は中学生の東三河通信陸上大会が豊川市の競技場であり、その大会に参加したい半島の子たち(送る保護者)の中には交通規制を避けて、朝6時より前に、規制がかかる区間を抜けなければならなかった子たちもいたと思う。同様の方々で道路が混雑する中、何時に家を出たんだろう?念のため前泊する親子もいたのかな?と想像する。
通信陸上は、かつて自分も走ったので、近い気持ちで同情した。
私の中学時代は蒲郡陸上競技場で開催され、私が出ていた800Mは、予選が一番早く(今の仕組みはわからない)、家を早朝に出発していた。
不便を当たり前として育ったけれど、親も子も先生もたいへんだった。
私は中2のその大会で2位になったことをきっかけに、県大会や、陸上だけではない世界が広がった。井の中の蛙状態だった半島の田舎娘が大海を知るきっかけとなり、結果的に、人生の中で、今の私につながる大切な大会となった。
具体的にイメージしてもらいたくて思い出話を混ぜたけど(今日もかつての私みたいな子がいるわけで)、交通が不便な地域にとっては、どんな大会やコンクール、試験でも、会場に着くまでが一苦労。
元々たいへんなのに、大人たちの大会のために、半島から抜け出すことに苦労する子ども(親子)がいたことが、残念だなあと思う。地元の子どもたちが、アイアンマンの開催をどこまで楽しみにしてるんだろう。
大会関係者にも、出場者にも知り合いがいるけれど、それを上回る、地元からの悲痛な声を見たり聞いたりしています。
同時に、せっかく国内外から出場者が来てくれるのなら、素晴らしい渥美半島の景色を見てもらいたい、おもてなししたい、と考える方々の気持ちもよくわかる。私も観光地で生まれ育ち、外国人観光客に会えたら、バスで席を譲ったり、ドキドキしながら話しかけたりしていた。
先週の豪雨、さらに昨日の雨、土砂崩れを起こした場所もあったし、流れ着いた流木もたいへん。懸命に片づけ作業をした方々の中にも、複雑な思いの方々が多かったと思う。
そんなふうに渥美半島の方々にモヤモヤが渦巻いてます。
メインの主催がどこなのかよくわからないし、今後の継続もわからないけれど、もっとしっかり、地元に周知、認知されて、みんなが気持ちよく応援する大会であってほしいです。
1枚目の写真は今日の伊良湖岬ではなく、私がずっと、カバー写真にしてきたもの。今もLINEはこの画像。
大好きなふるさとだから、外圧みたいなもので、住民の方々が戸惑うのを見るのが悲しくて、メディアで報じられない側面として書きました。