Love the Moment

日原いずみ

君たちはどう生きるか


【9月18日 投稿分】

昨日のつづき。
長男はゼミ合宿に行き(後輩を車に乗せる役目で豊橋から乗ってきたマニュアル車で)、私はアパートでパソコン作業をやりつつ、タイミング合えば行こうと思っていた映画『君たちはどう生きるか』に行ってきた。初めて静岡鉄道に乗って、新静岡の駅ビル?の映画館で・・・
豊橋で観るかどうするか迷いつつ夏休み突入で、そんな中、ポルトガルから一時帰国のレイチンがこの映画を観て号泣していたから、行っておこう!と。
 結果、私は泣きはしなかったけど、すっごく染み渡るように、いろいろ想像したり、重ね合わせたりしながら観ることができた。
宮崎駿作品が集結しているようなキャラクターや背景でもあったけど(何も調べずに出かけ、声優、キムタクはわかったけど、まさかの菅田将暉あいみょんも!)、その人その人の人生や体験によって、受け取り方が幾重にも変化する、詰め込んでいるようで余白を感じる作品だった。
私にとっては、今年の冬の激動の答え合わせをもらったような思いもした。さらに、1年前の和歌山で見学してきたホテル川久(総工費400億)のロビー等の世界観を思い出していた。潮岬の草原も。
日常に不思議は転がっていて、どうであろうと、生きている間に見せてもらえる現象をおもしろがりたいと思う。
駅ビルの9階にある映画館なので、降りる途中のジュンク堂で原作小説と漫画を探し、漫画の方の言葉に射抜かれて(瞬間泣いた)買い、そのまま、映画の半券で割引になるというレストラン街へ。
迷った末、蕎麦屋に入って、半券でのそば茶に加え、ハッピーアワーの生ビールも!
冬に来た時も、載せなかったけど、別の店で昼間一人で牡蠣を食べて白ワインを飲んだ。長男次男の日常の場所が自分にとっては旅。
再び静鉄に乗り、夜道をアパートまで歩きながら、長男が重ねてきた大学4年までの日々を想像し、泣けそうになった。
自粛自粛、オンラインのつまらない大学生活のスタート、そんな中でバイクの免許を取ったり、バイトをがんばったり、一人でよくやってきたなあと。
自分も東京で一人暮らしやバイトを当たり前にやっていたけど、長男も次男もそれぞれ神戸と静岡の坂の街でがんばって暮らしている。当たり前とも思いつつも、小さかったあの子たちを思い出すと、バイトの面接に行ったり、働いたりを想像すると泣けそうになる。
その土地に行ってみないとわからなかったこと、今夜みたいに、長男のアパートやその周辺で一人になってみて初めて感じる気持ちもあって、しんみりしていました🌙
*と書きつつ、帰ってすぐはゴキブリ発見で、しんみり吹っ飛ぶ苦闘の時間でした・・・(笑)