Love the Moment

日原いずみ

2007年の試合 ~ 野村投手


【3月18日 投稿分】
 

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自分の感動をパッケージするように衝動的に。
出かける予定が変更になり、たまたまつけたテレビで雨のため中継がなくなった高校野球の代替番組として、昔の名試合が放送されていた。
2007年の夏の甲子園決勝。
4対0、広陵リードで迎えた8回裏、佐賀北の攻撃で、押し出しのフォアボール、満塁ホームランで、一気に5点、逆転で優勝、という劇的な試合。
私はこの試合を知らなくて、すごいな〜と見ながら、2007年は「赤土に咲くダリア」を出版した年だな、とか、息子らは二人ともまだ幼稚園だったな、と思っていた。
※2006年夏の甲子園決勝(駒大苫小牧早稲田実業)は、引き分け再試合とも正座して見たよ(笑)
それが今や二人とも、高校球児を超えたり並ぶ年になり、画面上の選手たちにも、私自身がかつて持ったような憧れよりも、この年齢でよく背負ってがんばったなあ、と、特に打たれた広陵のピッチャーのあどけない表情や、その状況で見せた笑顔が印象に残った。
で、満塁ホームランを打った副島くんは、のちにプロに行ったのかな、と調べてみたら、知ってる人にはとっくに当たり前の、あの時の広陵のバッテリーは、野村と小林だったんだ‼️‼️と今更の衝撃(笑)
さらに私は、2012年の大竹寛ちゃんの広島時代の結婚式で(私の親戚が寛ちゃんと結婚)、生の野村くんを見ている、と写真を引っ張り出してみた。
当時は公開を控えたものを今出すのもどうかとは思っているけど、マエケン、野村くん、堂林くん、一緒に撮ってもらったマエケンの隣の伯父は亡くなり、その隣の私の父も、10年経ち、年をとったなあと思います。
高校生の野村くんは、線が細くて、でもやはり美少年だった。打たれて負けて、優勝を逃した直後に、仕方ないなあという表情で笑って見せたか、苦笑するしかなかったか、それともそれを頂点とはせず、未来を見据えていたか、とにかく、一人の少年から青年に移る一瞬を、たまたま今見せてもらえて、劇的な試合とともに、春の突風を受けたような気持ちになりました。