Love the Moment

日原いずみ

AO入試や入試改革(学部長の言葉)から感じること

 

☆これは教育に関することの2連続投稿

(その都度コメントをいただき、活発な対話をしています。私はみなさんが何かを考えるきっかけづくりをしたくて書いています。とにかく教育に興味があるし、変化していってほしい)

 

【8月12日 投稿分】

 

<教育に関わる講座をやってるので、時々教育のこと書いてます>

今日もバイトの長男が挑戦しているAO入試、実はひょんなことから受けることにしたのでした。
3月に高校生外交官の二次試験に落ち(一次を通過するだけでも難しいもので、二次は交通費を出してもらっての東京での英語の面接だった)、受かった子たちはこの夏休みに3週間、アメリカ・ニューヨークに滞在しました(帰ってきたくらいのタイミング)。

長男は悔しくて、彼らが出かけている間に何かできないかと調べたところ知った入試だったのです。
本命は別だけど、8月出願のこの入試にまずは挑戦しようと・・・

で、私も遅ればせながら今朝初めて、その入試に関する学部長の挨拶文を読んだんだけど、素晴らしくて泣いてしまった。
一部抜粋・・・

グローバル化・情報化に向かって変化する21世紀という 時代においては,この多様性と開放性こそが大きな力となるでしょう。
なぜなら,異なった能力,異なった経験,異なった価値観を持つ優れた若者が入学し,交流することによって 多くのことを学びとることこそ,人間の成長にとって大切なことだからです。>

<~~学部が導入したこの挑戦的な入試制度がわが国の大学の範となり,日本社会を根本的に変えていくことにつながるかどうかは,私たちの意図を正しく理解し,その理念に共感して,より良き世界を私たちとともに作っていこうとする意欲を持った若者たちがどれくらい集まってくれるかにかかっています。
人間的な魅力にあふれた優秀な学生が多く集まってくれることを期待していますが,まだ見ぬ若者たちの,埋もれたままの無限の可能性が,この私たちの新しい試みによって開花することがあるとすれば,それこそが私たちが願っていることなのです。>

日本は教育を変えなければ社会が変わらないってのを私は自分が小学生の頃から思っていて、反発を重ねてきて今があるわけだけど、自分自身が過去に受けた自己推薦入試もそうだったけど、ささやかでも確実に大学入試が変わってきています。
上記の「この挑戦的な入試制度」という言葉にシビれました。
挑戦的という気持ちでいるんだなあと。

で、大切なのは合否ではなく、自己を掘り下げ、どうやって生きていくか。

息子の幼稚園を選ぶ時、できるだけ何かの色に染めたくないなと思いました。
高校を卒業し、自分で選ぶ大学、進路。
自分で自分の色を見つけていってほしいし(限定はしなくていいし)、通過点での合否が本人にとっての成功や幸せにつながるかどうかは、その後の生き方次第なので、目の前のひとつひとつに集中しながらも、結果がすべてではない、というおおらかな視点を、同時に伝えようとしています。

(高3生には高3生用に、中3生には中3生用に


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【8月13日 投稿分】

 

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お盆ですが、今年は珍しく実家に行かず。
市内の義母宅には息子たちを連れてお参りに行くつもりです(夫は例年仕事)。
ご先祖様への感謝は絶対😊

長男バイト、次男はあさってまた塾の体験。...
(塾選び、定まってきて、そちらの話もまたしたい)

来週の長男の出願が無事に終わったら実家に息子たちを連れて出かけ、彼ら希望の焼き肉に行く予定😉

で、また昨日のつづき。

区切りがつくまではどこを受験するかわからないようにするために関連部分を伏せていてすみませんが、昨日抜粋した文章の前にはこういう文章がありました。

何が言いたいかと言うと、センター試験の問題をつくる側の人も以前ラジオで言っていたけど、公平に選抜するために(差をつけるためのやり方として)難問が増えてしまう、という試験の実態や背景。

もちろん、大多数を多角的に書類や面接で審査するのは難しいので、一般的な学科試験は当然だけど、上の方の人たちも、これじゃあいけない、と思い続けてるのは事実。

だから、自分の子どもが学校の勉強が苦手でも、基礎学力としては必要だけど、高校入試や大学入試で難しい試験で判断されることがその子自体(全体)の評価につながるわけではない、ということを親が改めて認識してほしいなあと思う。
これは日本の話で世界の教育はまた違うわけで。

熱くなっててすみませんが、今朝も実家の母に電話で学部長の文章を読み上げながら、涙ぐんでしまった。私の家族は親も子も慣れっこ(笑)

自己肯定感の講座をやり続けてるのは、学校や世間の評価みたいなものに負けないで! その子その子の宝や可能性を信じて! という思いからです。

そのうえで、前に書いたように、高校を中退した子に、具体的な就職先を提案したみたいに、ならばどうするか、という情報は大人の側が提示したり、それをヒントに子どもがつかみとったり、多様と多様のマッチングは大切だと思う。
漠然とですが、あらゆる問題に関し、嘆くより、希望を持ちたい。