Love the Moment

日原いずみ

『M 愛すべき人がいて』 に関して書いたいろいろ

 

あまりにいろいろが忙しくて、ただ、長男のAO入試の書類は今朝無事に発送できたので、とりあえず、過去の投稿分で転載していなかった分を載せていきます(8月20日)。 


浜崎あゆみさんの、事実に基づいて書かれた『M 愛すべき人がいて』についてfacebookとインスタに熱く書きました(始まりは8月8日)。
松浦さんにもまとめて読んでいただきたいと思い、遅くなってしまったけど、一気に載せます。

 

【8月8日 投稿分】

 

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あゆ好きでも松浦さん好きでもないし、幻冬舎の本は買いたくないけど、読みたくて買っちゃった(笑)

4日にサンジャポで知り、買い物ついでに本屋で買おうとしたら、「売り切れ!注文殺到!」とのいう貼り紙で、中身を見てからと思ったけど、予約して早くも今日来た。

表紙写真の撮影が「松浦勝人」と記してあるのを見て、この本はガチだ!本気だ!と思った。
別れた二人が今も認め合っていて、公認で出すんだな、と。

バッシングも見るけど、その次元がわかる人(本気の恋愛や、いろいろを超えてでも出版したい)なんて少ないわけで、純粋に楽しませてもらいます。読み終えたら意見が変わるかもだけど(笑)

ちょっと読んで既視感があり、それは、くらもちふさこの「アンコールが3回」だった。
マネージャーと歌手の恋。

そういえば、6月にカイルが来ていた忙しい日々にここに載せた平野啓一郎の「マチネの終わりに」も、結局ホームステイ中に読んじゃった。で、号泣した。

恋愛も、恋愛小説も好きだ

(今日の午後3時34分を指定した豊橋の市役所や学校関係への脅迫メールにはほんとに腹立ったよ。一連の落ち着かなさも。バスケ部今日も来たし、今は次男の塾の体験待ちだし、カオスは続いてる😊)

 

 

【8月9日 投稿分】

 

昨夜の続き。
読む予定の人でネタバレイヤな人はスルーしてください。

本、約半分の95ページまで読んだけど、思ったよりイイ!!
まだつき合ってない(笑)
恋愛より、ある女の子のデビューの舞台裏。ボイストレーニングなど、かなり努力してるし、共感する。

私も私の小説を世に出してくれた編集者とは特別な関係で、プロデューサーとアーティストも特別だし、寡黙な人の「俺を信じろ」、そりゃグッと来る。

 

【8月10日 投稿分】

 

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浜崎あゆみの過去を描いた(著者はライターさん)「M 愛すべき人がいて」読了!

痛いとか知りたくなかったとか、あゆファンの中には歌詞が松浦さんと重なることが残念な人もいるみたいだけど(特に「M」)、私は歌詞をほぼ知らずに読んだので、浜崎あゆみの歌は、こんなに孤独や寂しさを歌っていて、陽よりも陰のオーラやその刹那が若い女の子たちを惹きつけていたんだなあと興味深かった。

ぼんやりと「僕ら」とか「君」が多い歌詞とは思っていた謎が解けたし、私は初めて共感できた。

なので、過去の浜崎あゆみをどんな風に見ていたかで本の印象が違いそう。

例えば彼女より年上世代の私は、華やかに派手に見えた「あゆ」が抱えていた孤独の告白に、彼女を抱きしめたいと思った。

あゆも松浦さんも、根や素はピュアで素朴なのに、メガヒットや資本主義に負けたというか、本当に大切なものが手にできなくなるスターは辛いなあ、みたいな。

みっともなくても、この出版でバッシングされたり見えない多数に傷つけられても、過去に、最も売れていた時に愛する人とうまくいかなくなった傷の深さや辛さと思えばたいしたことなくて、恐くないんだろうな、と。

いろいろを経ても同志として松浦さんが今またあゆを支援してるから(過去に死ぬほど愛した相手でも、その恋の辛さを知ってるから戻りたいとは絶対に思わないだろうから)、それさえあれば勇気を持って前進できるんだろうな。

確かにケータイ小説っぽい面もあるけれど、私はおもしろかったし、何度か泣いた。

私も東京に暮らしたことがあるし、都会に暮らすバービードールみたいなキレイな(無機質な)子の抱える孤独はいくつか見てきたし、20代の刹那的な恋愛もわかるし、そんな意味では懐かしさを感じるお話でもあった。

種明かしを知り、歌を聴きたくなくなったというファンもいる中、私は、浜崎あゆみの歌を改めて聴きたくなったよ💗

コメント欄に、作中のミュージックステーションのリアル映像込みの藤田さんのブログを載せます(映像見てまた泣いた)。
私は藤田さんと年が近いから、時代やあゆへの見方も似てるかも。
(このブログをまた揶揄する人いるけど、私はよく思うけど、ど真ん中は凪だと思う)

 

gamp.ameblo.jp

 

【8月11日 投稿分】

 

すっかりハマっている私。
この記事良かった。

 

telling.asahi.com

 

松浦さんが、ツイッターで本の感想を寄せる女の子たちにたくさん返事していて、「ありがとう」だとか、「(あゆは)最高の女です」とか、すごいと思った。

それが、売るための前に、純粋な気持ちに私には思えるし、松浦さんの奥さんがかわいそう、という声もあるけど、むしろ、家庭がうまくいってるから(3人子どもいる)、結婚という面ではうまくいってない、まだ幸せになりきれてないあゆに、奥さんの公認のもと全面協力してる気もする。

なにしろ、いろいろを超えてるから痛快(笑)

浜崎あゆみのデビューの年は、宇多田ヒカル椎名林檎aikoもデビューして、CDが最も売れた年だったそう。
私はこのメンバーだと、浜崎あゆみへの関心がいちばん低かった。

だけど、これだけ吹っ切れた浜崎あゆみのこれからが俄然楽しみになってきた。

欧陽菲菲クラスになってほしい(笑) 
Love is overを過不足なく歌えるには歌唱力と人生経験必要🌟

 

【8月11日 投稿分】

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おはようございます。
つづき(笑)
添付も含めると文字が多過ぎですみません。
まだ書いてないコメントのご返事は喜んでします😊

今回私が、ふだんなら買うほどに思わない系の本を買って読んだのは、あゆと松浦さんに重なる思いがあったから。

メガヒットやベストセラーとは遠い遠い話だけど、私も3冊小説を出版し、その都度過去の恋愛についてフィクションという形にして表現してきた。
海洋生物学者の彼もチェリストの彼も現実にはおりません(笑)

「チョコレート色のほおずき」を出した時、私の友達ではない、夫の友達の奥さん(ちなみに医者夫人で夫を立てるのを当たり前としているタイプ)に、「過去の恋人のことを書くなんてダンナさんがかわいそう」と言われ、ハッ、悪いけど、そういう次元にないから、と思ったし、なんらかのそういう返答をした。
その時夫は、「だってフィクションだろ?」と一蹴してくれた。

夫は一貫して私が書いたものを読まない。
それが何よりの見えない応援。

とまあ、当然の覚悟のもと、やってるわけです。書くことへの覚悟、出す(晒す、評価される)ことへの覚悟。

プロデューサーとアーティスト同様、編集者と作家の関係も特別で、初めて会うような相手(たまたま私は大物にお世話になれてきて、チョコは山田詠美を発掘した時代の「文藝」編集長で(つまりデビュー作の「ベッドタイムアイズ」担当)、草間彌生の小説や自伝も担当、ダリアは田口ランディを発掘した人で「コンセント」等々担当で、のちに梁石日さんの、映画化もされた「血と骨」担当。どちらも男性)と、制作期間、自分の小説や生きざまについて深く深く語ることになる。

例えば恋愛を含むお話だと、ここで肉体関係を持つのはまだ早い、もう少し逡巡した方がいい、とかそういう議論もする。

人物造形を話すうちに、モデルとした元彼や過去の恋愛についても話したりする。
そうこうするうちに、誰にも話さないようなお互いの秘密も共有したりする。
小説をつくる人は常識とは離れた思想を持っているので、いきなりでも自由に語れるのだ。

かつてある評論家は「小説とは、ニセ金づくりに似ている」と話し、私も世話になった編集者は、「作家と編集者は共犯者の関係にある」とした。

つまり、歌よりも小説はもっと、逸脱、倒錯、背徳をよしとする世界。
新しい価値観を創造したいから。

編集者は基本的に作家の絶対的な味方でいてくれて、作品を世に出すために関わる期間はまるで疑似恋愛(これは山田詠美さんの表現)。

自分を見出してくれた相手に喜んでもらおうとこちらも一層がんばる。

浜崎あゆみの本でのプロデューサーとアーティストは、監督と選手の関係にも似ていて、高橋尚子野口みずきが監督への恩返しも込めて走ってきた(結果を出してきた)姿とも重なった。
私もそこまでの人間関係を人生で知れて良かったなあと改めて思ったりした。

と、そんなわけで、すべての問題、言いたいことを言う人は自分の経験や感性の範囲内で言うけど、出す側の覚悟はそれを超えたところにあるんだよ、と、私も過去に知らない人にバッシングされた経験があるので、その痛みも知るからこそ、この本が読みたいと思ったし、応援したいし、関係性(仕事、恋人、家族など)は多様だということを、伝えたくなったのでした。

私のお友達にはとっくに伝わってることで、いつもありがとうございます💞💞💞