Love the Moment

日原いずみ

檸檬さんの思い出

 

11月2日

大好きだった、憧れていた方が亡くなりました。

山崎惠子さん。

私たちは、檸檬さん、檸檬さん、と呼んでいました。

ふれでぃー山崎&ミス檸檬と名乗っている素敵なご夫妻。

そのお名前が、ちっともおかしくなくて、ピッタリで、また、檸檬さんがミセスではなく「ミス」なのもキュートだし、ふれでぃーさんがそう呼ぶ関係性もほほえましくて、会うだけで温かい気持ちになれる夫妻であり、檸檬さんでした。

 

今年の7月に、ふれでぃーさんから「妻の体調がよくなくて」と直接伺っていたけど、誰もがびっくりする、早い速いお別れでした。

檸檬さんへの祈りを込めて、書きながら、まさかという気持ちは続いているけど、書かせてもらいます。

 

私が檸檬さんに初めてお会いしたのは、美容師であり、のちの『ヒカリめがね』編集長のともちゃんからのお誘いで出かけた晒柿さんのおうちでの持ち寄りパーティー

2013年10月のこと。

晒柿さんのことは、美意識のとても高いホームページを見ていたので、その方が実際に住む空間に伺えることにウキウキしました。

そんなオシャレ空間でのいくつかの「はじめまして」のうちの一つが、山崎夫妻との出逢いでした。

 

☆ブログに記録してあるその日のテーブル(ちなみに私はおいなりさん)

 

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その日のお話で、ふれでぃーさんの本職は歯医者さんであることを知り、息子さんが院長の「やまざき歯科」は予防医学を大切にしているとお聞きし、当時通っていた歯医者に疑問を感じていた私は(健康に関心が高い友達が「やまざき歯科」にお子さんを通わせていることも重なり)、親子で転院を決めたのでした。

 

やまざき歯科に通うようになり、持病のある私は、ふれでぃーさんに会えば健康談義をするようになり、ある時、運動について尋ね、「mixs.」(腹式呼吸と細胞活性)を紹介してもらいました。そんな流れで、私は山崎夫妻と ①やまざき歯科 ②mixs. ③プライベートのいろいろ でよくお会いするようになりました。

 

上記ともちゃん撮影の写真より。ともちゃんの美容室LUZやヒカリノモリを背景に・・・

 

 

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本当に絵になるお二人で、誰もが憧れる仲の良さでした。

私の小説も読んでくださり、夫妻で、私主催の『赤土に咲くダリア』の会や、<文学から読み解く食と性>の講座にも来てくださったり、私がお二人の食養講座に伺ったり、お互いの健康やカルチャーへの好奇心が近かったので、私にとっては、それぞれ、興味深いお話のできる年の離れたお友達や師みたいな気持ちでした。

私より先だったり後だったり、『ヒカリめがね』のメンバーも山崎夫妻とつながり、第3号の特集<夫婦のカタチ>では、レジェンド夫婦として山崎夫妻が登場しました。

表紙は、当時も今も大活躍の原田章生さん。

山崎夫妻をモデルとした象の夫婦。

 

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山崎夫妻のインタビュー記事の扉部分(上下とも、編集長のちょもちゃんより)。

 

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3号から2年半、ここ最近のヒカリめがねメンバーは、ちょうど第4号のことで集まったり、グループメッセージを頻繁に交わしていたタイミングでした。

ふれでぃーさんからfacebook上に訃報が飛び込み(一昨日の夕方)、メッセージでメンバーが知らせ、私も書き込もうとしたところにふれでぃーさんからの電話。

私は、7月にたまたま出かけた歯医者でふれでぃーさんに会って檸檬さんの話を聞き、その後もmixs.で檸檬さん不在のふれでぃーさんに会ったり、檸檬さんが復帰して、話すこともできたので、様子をある程度は知っていたけれど、メンバーはあまりにも突然の展開にびっくりだったと思うし、私もびっくりだった。

私は檸檬さんの様子について、自分からペラペラ話すのを誰に対しても控えていて(私自身も病気の経験があるので、元気で明るいイメージの檸檬さんも積極的に知られたくないように感じ)、聞かれたメンバーと、やまざき歯科でバッタリ会った晒柿さんには話したけれど、こんなに早いお別れになるなんて思わず、みんなに早めに話した方が良かったかなあと思ったりもした。そのくらい、予想外でした。

 

亡くなった翌日にお通夜、翌々日にお葬式。

私はお通夜に参列したけど、大勢の方々が足を運んでいて、知り合いにも複数お会いしました。

ヒカリめがねのメンバーも集い、みんなで泣いたりもしたけれど、ふれでぃーさんや、いつもは歯の治療でお世話になる院長の息子さんも、悲しみに沈むよりは、自然体で受け入れているように見えて、やさしい空気に満ちていました。

 

お通夜のあと、メンバーで行ったサイゼリヤ

泣いた後の笑顔(撮影はソラちゃん)。 

 

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やっぱりこのメンバーは最高です!!!

 

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檸檬さん振り返り。

 

2年前の今頃、私が会いたがっていた『笑顔のちから』(娘ちゃんの小児がんからの復活を三河弁で描いた名作)の著者のかなちゃんが、ふれでぃーさんも演奏するお店でマトリョミンで出るから、と檸檬さんが教えてくれて出かけた夜。

かなちゃんとじゃなくて、その本の主役の杏菜ちゃんと💗  

 

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このライヴでふれでぃーさんはギターを弾き、店内で檸檬さんは2ヶ月に1度だったか集っているというPTAの同窓会をしていた(笑)

その様子がまたよくて(ダンナさんのギターをBGMに仲良しとの同窓会)、印象に残っている。

 

同じく2年前のCotyでのライヴ 。

やはり、ふれでぃーさんのギター等の中、紅一点で歌う檸檬さん。

 

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山崎夫妻が中心となって、月に1度Cotyで、出たい人はみんな出られるようなライヴを開催していて、音楽好きの方々が集うその活動も素晴らしいなあと思っていた。

敢えて書くけど、檸檬さんの歌唱力が抜群というわけでもなくて、ほんとうに、ただそのままありのままが愛される、かわいいかわいい稀有な存在だったと思う。

 

 こちらはちょうど1年前、名豊ギャラリーで、mixs.松本先生と私も参加した展覧会にて。

 

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こちらもちょうど1年前、ギャラリーSでのグループ展での檸檬さんの書の作品。

 

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この日の檸檬さんはお着物で(お友達がわーっと来たので、私との写真はない)、私はふれでぃーさんとギャラリー2階のタイ料理店でランチをしました。

 

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こんなふうに、1年前はピンピンに元気。

春頃だって元気で、中国から帰ってきた翌日に歯医者の受付にいた檸檬さんに「大丈夫ですか?」と聞いたら、「私ね、全然平気なの」と笑顔でこたえてくれた。

檸檬さんとはいろいろなお話をしてきたけれど、何度か病んだ経験のあるふれでぃーさんよりずっと健康な感じで、ふれでぃーさんが精神的にまいっているような時でも檸檬さんは「それが私、ぐっすり寝れちゃうの!」と天真爛漫に語っていて、その性格が病をよせつけないんだな、と感じていた。

元気だった檸檬さんと話したさいごに私がハッキリと檸檬さんに抱いたのが

「こんなに幸せな人っているんだなあ~」ということだった。

そのくらい、ふれでぃーさんとともに、いろいろな活動をのびのび行い、いつも笑顔で温かく、かわいらしく、私も、檸檬さんみたいな年の重ね方がしたいなあと思うお方でした。

 

あっという間に天国への階段を昇って行ってしまったけれど、それすらも、アッパレと言いたくなるほど、鮮やかにこちらからあちらへ渡っていった印象。

歯医者で診察が終わったお会計待ちの時に、待合室に人がいないと「まあちゃん、あのね」とニコニコと話しかけに来てくれて、いっぱいいろいろ話したし、私のことも、私の息子たちのことも、いろいろと気にかけてくれた。

同じ男の子二人の母で、芸術に興味があって、檸檬さんの少女の部分と私の少女の部分が見事に合わさって、私たちは小学生女子のように笑い合っていたような気がする。

書ききれないおもしろい話やら、檸檬語録、あのやさしい語り口や声が残って、寂しいけれど、思い出すのはやはり檸檬さんのピカピカの笑顔だから、その笑顔を胸に、檸檬さんみたいな、いつも楽しく、みんなを包み込むような女性になれるように、私ものびのび生きていきます。

こういう時、まだ早いと思ってついに本人に言えないのが「ありがとう」だけど、

檸檬さんの存在そのものにありがとう、ね!!

 

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私はこの2週間、急に歯が痛くなり、予定外に3回もやまざき歯科に駆け込みました。

檸檬さんが亡くなる当日の朝にも電話し、空いていた時間に入れてもらいました。

不思議なことだけど、呼ばれていたと思います。

歯医者でバッタリ会った友達のダンナさんや、先生はもちろん受付や歯科衛生士の方々に翌日喪服姿で会うなんて、みんな思いもよらなかったけれど、みんなで泣いて、檸檬さんを偲べて良かったです。

 

 今日見た風景の記録。



 

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