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日原いずみ

年末、お手紙3つ発送


☆うまくまとまらなくて、何日かにわたって書いたブログです。

 

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年末、今年のうちに出しておきたいお手紙を、ようやくまとめて(と書きながら、ご返事しなくちゃの、あるおじいちゃんへの葉書を思い出した)スマートレターで発送した。

*写真はそれぞれにまとめる前のコピーの数々(敢えて画像の容量を小さくしてあります)

 

ひとつは、埼玉の大切なお友達に、2010年のクロワッサンに載っていた「オイリュトミー」に関するページのカラーコピーを。

 

もう二つは、長男が中学でお世話になった先生お二人へのお手紙。

 

お二人には、それぞれへのお手紙(私がパソコンで書いた分と、長男の手書きのメッセージ)と、長男がアメリカから帰ってきた時に書いた『Hey と言える勇気とPRIDEを』(報告書の冊子のコピー)と、中国派遣の際の帰国報告書に載せた『希望』という作文のコピーを同封した。

 

今は反抗期を抜けて清々しい長男だけど、中学時代は不安定で、親の言うことを聞かなかった時に、学校の先生が大好きなので、中1の時の学年主任の先生と、中2、中3の時の学年主任の先生に相談したことがあった(深刻な感じではなく、雑談していただいた)。

 

そのお二人に、当時助けてもらった思いが強かったので(親からだと届きにくい思いを、長男が大好きな先生から代弁していただいた)、現況の報告とお礼をお伝えしたかったのです。

 

中1の時のF先生(社会の先生)は、とても温かい先生で、学年通信の『Life is Beautiful』に書いてくださる文章が素晴らしくて、もの書きの私からしても毎回楽しみな内容だった。

こんな先生に見守ってもらえる子どもたちは幸せだなあと思っていた。

中1の時の長男は、学校の先生が夢で、それならば、大学進学も考えなくちゃなのに、全然勉強をせず、中1ならそんなもんで良かったと思うけれど、中1ならではの導き方みたいなものをお聞きしてみたくて、何かのタイミングで時間を作っていただき、お話をさせてもらった。

長男の海外等の適性などわからなかったその時に、ドイツの日本人学校に勤務した経験もあるF先生が、「(長男)くんはエネルギーのかたまりですよ」「バックパッカーになりそう」「(長男)くんみたいなタイプで京都大学に進学した子を知ってますよ」みたいに言ってくださり、それが当時の私には支えになった。

 

その通り、高校生にして、まさにバックパッカー街道を歩んでいるかのような長男の今をお伝えしたくなり、春の段階で考えていたのに、なかなかお手紙が用意できない間に年末となり、そのおかげで、中国語スピーチコンテストについても報告できた。

 

長男がF先生に向けて書き添えた文章・・・

<オリ(オリエンテーション)合宿で見たライフイズビューティフルをたまに思い出しながら頑張っています。雨で色々な事が無しになっても 先生は、「それも人生だ」とよく言ってました。今でも僕は嫌な事があっても そう思って開き直っています>

 

私はこれを読んで泣けそうになった。

先生の何気ない教えというのは、子どもたちに残っているものだ。

 

そして、F先生が校務主任になられたあとを引き継ぎ学年主任になられ、体育では3年間お世話になったO先生にいちばんお伝えしたかったのは、高校で体育が5になりました!ということ。

 

もちろん、通知表が評価のすべてとは思ってないけれど、幼少期の運動のできなさ加減(講座では何度かお伝えしているけど、泣き虫で足は遅いしさかあがりもできない子だった)を思うと、「5」というのは客観的に快挙と思ったので、ぜひお伝えしたいと思ったのでした。

長男は、中学時代、9教科の中で、運動が苦手でも体育がいちばん好きで、O先生のことも大好きで、テストの時も5教科は勉強しなくても体育はよく勉強して毎回高得点だった(笑)

そのおかげで、通知表も息子にとっては過分の評価をいただき、その喜びや達成感、自信が、のちに高校での体育の飛躍につながったと思う。

スポーツの指導者の方からも前々から聞いているけど、男女ともその子その子によって成長曲線は本当に様々で、特に長男は早生まれの1月だし、体格などが落ち着いた高校生になって、いろいろが伸びたのだと思う。

走るのは今でも遅いけど、球技はすべて得意で、ソフトボールではピッチャーをやったり、ハンドボールではボールを恐れずキーパーでナイスセーブ連発とか、自分の側のゴールから投げてシュートを決めちゃったり、体力テストも2年連続一級で、今では体育が得意な男子となった。

前のブログに載せたけど、16歳4ヶ月で人生初のさかあがりも成功できたしね(笑)

 

とにかく、私が行っている自己肯定感の講座でもお伝えしているけど、子どもに劣等感を持たせないことや、苦手意識を持たず好きでいることってとても大切。

その子なりのペースでできる時が来るし、別にできなくたって、人生でがんばりたいことができた時に全力を注げたらいいわけで・・・

 

そういう親子の思いのいろいろを込めて、お二人には感謝のお手紙をお送りしたかったのです。

 

お二人の先生のその先にいる生徒さんや教育現場のためにも、お二人がそのまま素晴らしい先生でい続けてほしいので・・・

 

もちろん、すべて伝えることはできないけれど、小6のクラスは学級崩壊で、その頃困ったように言われた子どもたちがその後、素晴らしい成長をしているので(環境やその子のエネルギーの活かし方の問題)、その頃にお世話になった先生方には、何かでお会いできたりすると長男だけではなく、知ってる子たちの元気な今をお伝えしたりしている。

 

書きながら思い出した、中国の作文より。

長男が大好きだった国語の先生(ユニークな男の先生)にもそのうちお伝えしたい一節を含む、結びの部分を添付します。

 

 

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12月15日の、中国語スピーチコンテストの自己紹介でも、魯迅『故郷』のこのフレーズに触れていました。

 

中国で交流した高校生に現地の図書館で原文のこの部分を見せてもらったこと、その言葉を盛り込んでスピーチコンテストで発表したこと、やはり、中学時代の良い教えは残るもの。

 

とてもありがたいし、感謝の気持ちはできるだけ本人に伝えています。

うれしい気持ちの循環、特に教育の世界には必要だと思う。

 

私も講演などで少し関わっているので、ここに書くこともそうなんだけど、子育て中のみなさまの何らかの参考にしていただけたらうれしいし(親の声が届きにくい時に、先生をはじめ、誰かに助けてもらうことは有効)、感謝や前向きな気持ちが伝播することを願っています。


☆この投稿をなかなか完成できずにいた間(とりたててどうというわけじゃなくて、自分なりに納得しないとUPしないので)に、長男は、中国派遣の時に団長を務めてくださった県内の高校の校長先生に、スピーチコンテストの報告のLINEを入れていました。

「5人いた一等賞に納得できずに報告が遅れたけれど、先生のおかげで・・・」等々。

私が仕向けたわけじゃなく自ら報告しようとしたことがうれしかった(私に文面を見せてきた・・・相変わらずの誤字指摘(笑))。

やはり、感謝の気持ちをしっかり表すことは大切だと思う。

 

☆私も昨夜、奥さんを亡くした報告をくださった、私の小説のファンでいてくださるおじいちゃんにお葉書書きました。

原田章生さんの展覧会で買ったパンダの絵葉書で・・・

 

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