Love the Moment

日原いずみ

「春の思い出」としての記録🌸🌸🌸


今日、夫が休みを取っていて、そろそろ学校かと思った次男が今日まで入試休みで、明日静岡に帰る長男もいて、思いがけなく家族4人が家にいた。

午前中、夫がどこかに出かけ、帰ってきた服装が、会社でもないのにパリっとしていた。

「どこに行ってきた?」と聞いてもこたえないけど、お昼ご飯の時に、夫が次男に

「今日、オヤジは山西教育長に表彰の報告で会ってきて、K先生のこと、褒めてきたから!」と言い出した。

それを聞いて、次男と長男と私は吹き出した。

というのも、今、次男は高校1年生だけど、K先生というのは小6の時の担任で、長男の学年を含めた過去には学級崩壊もあり、一般的にはウケが良くないけど、次男や私たちにとっては大好きだった先生。「なんで今頃?」という気持ちや、キャラ的に褒められそうにないK先生を、夫が教育長に向けてわざわざ褒めたというのがいろいろな意味でおもしろかったから。

同時に、滅多に自分のことを話さないような夫が、数日前に受け取った立派な表彰盾みたいなもの(説明のために再度見たいけど、見せてと言っても見せてくれない人なので)を、うれしそうに私に見せたことを思い出し、それは、市の体育協会からの功労賞的なものだったけど(体育協会会長さんもよく知るお方)、市からの表彰だから、ずいぶん前からの知り合いである教育長にわざわざ報告に行ったんだなとわかった。

夫にとって教育長は同じ高校の柔道部のOBにあたり、知り合ったのは夫が大学生で、夫の母校の中学に教育長が現役の先生として勤務し、柔道部の指導にあたっていた頃。

私よりずっと長いおつき合い。

ただ、その行動に出た(教育長に会いに行った)夫がおもしろくて(笑)、私が

「教育長に、ちゃんとアポイントメントを取って行ったの?」と聞いたら

「そりゃそうだよ、キミみたいにノーアポで会える人とは違うから」

と冗談を言うので(*私も教育長を知ってるけど、ノーアポで会いに行ったことは当然ない)、次男と長男がまた吹き出した。

夫は機嫌が良かったようで「オレはキミの付属物だから、キミのおかげで教育長にも会ってもらえた」とさらに足し、同じく、高校柔道部のOBにあたり、山西教育長とは同期(団体戦では先鋒と次鋒でもあった)の「浅井市長にも会ってきたの?」と聞いたら、

「予定では無理だったけど、教育長が内部から連絡してくれたら、たまたま時間が空いたタイミングに少しだけ市長室で会ってきた」と。

夫が市の柔道のために尽力してきたのは事実で、中高生の大会の審判に行ったり(何度も何度も一日何時間も)、小学生の柔道教室では指導もしている(無料奉仕)。本業は会社員だけど、なり手がいない母校の工業大学の柔道部の監督もしている。

すべて今は活動が縮小されているけど、以前(子どもが大きくなってから)の土日はほとんど柔道に費やしていた。

公的な活動に尽力してきての、公的な表彰なので、教育長や市長にほんの少しお時間をいただくのはおかしな話ではなく、夫からしたら柔道部の大先輩のお二人にお会いできて良かったなと思った。

 

我が家は夫と長男が不仲だった時(長男の中高時代)に、私もかなり悩んだので、facebook等で気持ちをこぼすこともあった。

なので、夫婦仲や親子仲や家族仲が悪いと思ってる方もいるだろうけど、今は意外にも円満なんです。

今日のような、夫と私の掛け合いで息子二人が笑い出す、という幸せな光景が、ずっとなかったので、こうして記録しておきたくなりました。

自己弁護すると、夫も私も、エネルギー溢れる男兄弟を育てるために必死でした。

双方の親の援助なく家を建てたり、子育てをすることって、本当にたいへんなこと。

 

ようやく、ようやく落ち着いたかな、春が来たのかな、と思いました。

もちろん、子どもを授かったことや無事に生まれたことだけでもじゅうぶん幸せだし、春は最初から来ていたのに(子どもたちの幼少期はまさに子煩悩だったけど、思春期でこじれた期間があった)、猛吹雪のような、氷河期のような、そういう家庭状況もありました。そんな中で子育てしてきたことは子どもたちにも申し訳なかったけど、大きくなった息子二人は、私たち夫婦それぞれの個性も、私たち夫婦それぞれの精一杯のがんばりも、わかってくれていると思う。

コイツらしょーがねえな、という長男次男の笑いがすっごくうれしかった。

子どもへの甘えだとは思うけれど、たくましく育ってくれて感謝です。

 

 

 

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今日の写真は特にないので、長男が小6、次男が小3の時に家族で出かけた北海道旅行の時の、夫にとってのメインの目的だった、室蘭工業大学での柔道大会の時の兄弟。

周りに大学生が写ってるので(顔出しは申し訳ないので)トリミングしました。二人の表情が好きで。

夫は名古屋工業大学の出身で、現在その柔道部の監督で、毎年(今年度はなかったかな)、全国の6つの国立工業大学の柔道部での交流戦的な試合があり、会場も移り変わる中、その年は室蘭工業大学が幹事校でした。

学生たちの試合に合わせて家族旅行を企画し、札幌~富良野~登別~室蘭~という風にレンタカーで旅をしました。

長男のオヤジへの反抗が始まる前かな(笑)

2人とも柔道をやっていた頃。

2人とも坊主頭が好きで、オヤジがバリカンで刈っていた頃。

 

冒頭で書いた通り、思いがけなく平日に家族4人がそろった今日。

あの頃の自然な笑顔が再び戻ってきたような、そんな我が家のひとときでした🌸🌸🌸

 

 

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【上記は昼間のうちに書いてあり、夜に足したおまけ】


お祝いとして乾杯したワイン。
*私は内心、そんなことがそんなにうれしいのか、って思いながらも、うれしいことは良いことで(笑)

いつものオーガニックワインを買おうとしたら、同じナチュラル系だとお店の人にノセられて買っちゃったけど、思いのほか美味しかった。当たり‼️

 

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