Love the Moment

日原いずみ

長男の21歳の誕生日と、昨年の大きなご奉仕

昨日は長男の21歳の誕生日でした。
今日、静岡に戻りました。
豊橋駅に送る時、こちらを振り返りもしなかった長男が、私を思いやるようになり、成長を感じました。いたわり、いたわられる側がこうして変化していくんだな、と。
昨年、長男は、骨髄移植のドナーを務めました。直後にSNSで書くことは禁止だったので(お相手から特定されないように)控えつつ、子育ての講演では心境を語りました。
 18歳で骨髄バンクに登録し、20歳からドナー候補となるそうで、20歳になった途端に通知が来たような流れでした。
私はもちろん複雑な気持ちで、友達の中で唯一経験がある同じ年の女性に聞いたら、たいへんそうだったので(それでも「引き受けて良かった」と言い切っていて尊敬した)、一層心配したけど、担当医が素朴でおもしろい人で、誘導のためではない経験談を聞いて、同意しました。
※ドナーを経験して初めて知る国や骨髄バンクの仕組みなど貴重でした。
迎えた手術には立ち会わなかったけど、長男にとってはほとんどダメージなく、ケロっと終えていました。その割とすぐ後に、主治医の了承のもと、富士山にも登っていました(笑)
命の使い方は人それぞれで、長男の場合、彼が小2、次男が年中の時に、私が難病で突然入院した体験もドナー登録のきっかけとなったそうです。
自分が提供する相手が、子どもが小さいお母さんの場合、お母さんのことも、お母さんを待つ子どものことも助けられるのでは、と思ったらしい。
いろいろ調べたし、長男とも話し合いをしたけど(夫は成人後は自分で決めたらいいという姿勢)、自分が救いたい共同体をどこまでとするか、みたいな話や、覚悟があったので尊重しました。
その後、後遺症的なことはなく元気で(12月頭に別の大きなことはあったけどそれはまた先に)、私が話したら「実は自分も」という話が複数集まったのもおもしろかったです。
自分の健康や知恵や幸せを分けたいと思う子に育って良かった。
品行方正タイプではなく、煙草も吸うし、いろいろと危なっかしいし、議論なのかケンカなのかも多いけど、世の中に流されてないのは間違いない。個性を大切にしたつもりが、個性によって孤独を感じたりもするけど、たくましく、生き抜いていってほしいです。
写真は、長男リクエストのバナナケーキと(うちは夫と次男が褒めてくれないので、長男の「うまい‼️」はうれしい)昨日、兄弟と食べたラーメン(いつものつぼみ。行列だった)、最近作った定番(笑)