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日原いずみ

女子マラソンについて


8月7日 午前9時55分投稿分

東京からのコース変更(少しでも涼しくなる予定が札幌も酷暑)、コロナ禍による一年延期、前日どころか前夜決定のスタート時間繰り上げ(遅れるより早まる方が負担大きい。ましてや睡眠に関わる時間帯)、台風の影響あっての湿度や風・・・

選手の条件は同じとはいえ、過酷かつ、とんでもない場で、走ってくれたすべての選手に感謝したい気持ち。

同時に、わかってはいたけど、テレビ放映権のために、夜遅い決勝時間含めた、どう考えてもアスリートファーストではない商業オリンピックから、あらかじめ離脱する選手が増えて欲しいとも願う。

全力で練習する選手には最高の場を提供すべきに感じるけど、そうではなくなってるから、それでもオリンピックにしかない最高を求める選手はいいけど、すべてを捧げる場ではなくなっているのを一層感じる。コロナ禍での開催以前に。

亜由子ちゃんについての私の気持ちは、スタートラインにつけたらもう、じゅうぶんだと思っていた。
本人とはやり取りしてないけど、ご両親にはそう伝えていた。

リオ五輪で、1万を欠場した時の(5000は出場)悔しさを感じていたので、マラソン転向がうまくいっただけでも驚きだったし、初マラソンで優勝、2回目でオリンピック代表獲得など、でき過ぎに感じていたほど(最敬礼)。
※リオ後と北海道マラソン後は本人に気持ちを直接聞かせてもらった。

1年の延期が、亜由子ちゃんにとっては良かったのかもだけど、1年分さらにたいへんではあったと思う。

最初から順位は気にしてなくて、ただ、せっかくの思いや練習が無駄にならないように、無事に走れたらいいな、完走できたらいいな、本人が納得できたらいいなと思っていた。
これは単に一ファンの思いで、本人のレース後のインタビューは、とても悔しそうに見えた。

ゴール直後の表情を笑顔と書いてる人たちもいるけど、MGCの時にも本人が、「マックスに辛くなると笑顔に見える顔になる」と話していたので、私は本当に辛かったんだろうな、と思った。

本当の気持ちは本人に聞かないとわからないし、メディアを通しての気持ちはまた違う面もあるだろうし、またいつか、お会いできたらと思います。

明日の男子マラソンは、絶頂をラストレースとした大迫選手を楽しみにしています。
年間通じて彼のインスタや動画を見ていたので、そりゃこれ以上は無理だよな、という追い込み方をしてきたのがわかる。アメリカに住みながら、大迫はケニアも長く、よって海外ワンオペ育児だった妻のたいへんさも、かわいい娘ちゃん二人も、奥さんの発信で見ていたから、明日で一区切りは自然な流れに感じる。

最高の走りを目指すと同時に、明日を最後に解放される、という晴れやかなレースになることを祈ってます。