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日原いずみ

豊橋市民病院の様子(2020年4月24日)

 

【地域情報(取材記者)的に】

 

コロナウイルスの問題は、世界や日本、地域によって大きな違いがある(人口密度や人の流れなどによって感染者数や感染の仕方が違う)。

なので、私はニューヨークや東京の例を見て、勉強や参考にさせてもらいつつも、豊橋に当てはめて想像するのは違うと思う。

同時に、豊橋に当てはまることが近隣の東三河の市町村に当てはまるかと言えばまたそうではなく、人口当たりの病床数や、高齢者の割合など、慎重に考慮することが大事。

私は定期的に豊橋市民病院に通院していることと、内部に友達もいるので、そこから受け取る生の情報がある。

以下、安心を呼び掛けたいのではなく、まだ豊橋は危機的な状況ではないという定点観測的に、今日感じたことをシェアします。

 

何度か書いてるけど私は首に先天的な側頸嚢胞があり、その除去手術のために、昨年のうちから5月1日の手術を予約していました。次男の高校のお弁当づくりのことや、夫が会社をたくさん休まなくても良いように、入院をゴールデンウィークに予定していました。ところがコロナの影響で延期。私に基礎疾患があることや、命に関わるわけではない、いわゆる不要不急の手術の中止や延期が国から要請されたこともあり・・・

市民病院に今の時期に行かなくてはならないというのは不幸だと思うけれど、そもそも、市民病院や総合病院に縁のない方も多いのに、私の場合、市民病院は非日常ではなく、定期的に通う必要のある日常でもある。なので、一般の方々が、市民病院=感染する恐れが高い病院、みたいに警戒する気持ちはわかるけれど、コロナ騒動とは関係なく、市民病院が日常である人たち(行かざるを得ない人たち)の気持ちにも多少寄り添っていただけたらと思う。
同時に、市民病院が職場である多くの医師や看護師、職員の方々のことも・・・

 

今日行った市民病院は、想像以上にガラガラだった。

時間的なこともあるだろうけど(11時半の予約)、私が行った耳鼻咽喉科産婦人科の共同の待ち合い席はこんな感じ・・・(私が空いている場所に座りたかったからで、各々の科の待ち合い席には患者さんがいるけど、それでも、間を空けた座り方でも椅子が足りていた)

 

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市民病院の現状を知らない方の中には、今頃病院にコロナの患者があふれているんじゃないか、という想像をする人もいるかと思うけど、今日の現実はこうでした。

*実際には、コロナの疑いがある場合は、保健所等に電話を入れて、指示された医療機関に行くだろうから、必ずしも豊橋市民病院ではないだろうし、差別や偏見を避けるために、診てもらえる病院を明らかにしていないんだと思う。

 

科ごとの外来受付や総合受付等にはビニールのカーテン状の仕切りができていました。

 

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お世話になっている担当医の先生は、この3ヶ月くらいの間にこのように装備が変化していった。

 

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今日は帽子までかぶっていて、ちょっと笑ってしまいそうになったけど、元々穏やかな先生で、今日は若い研修医くんが診察に立ち会っていて、ほのぼのとした雰囲気だった。逼迫した様子は感じなかったです。

 

階の違う内科を見ても、混み合っていなかった。

元々コロナの問題が起こってから病院に行く人が減ったようだけど、今日は、緊急事態宣言の影響もあるのか、4月の第一週に行った時よりも患者数がグッと少なかった。

と、こんな感じで、この3ヶ月くらい市民病院の様子を観察してきたけど、まだ緊迫した感じは受けない。

コロナの患者があふれて、床にまでベッドをという状況にはなってなくて、むしろ空いた中で診察してもらえて快適なくらいだった。

 

そして、家に帰ってきてから拝見した、FB友達で、易経陽明学、心学を勉強なさっている佐々木あきらさんが独自に集計した、愛知県内の市町村別感染者数のデータを、許可をいただいて転載します。

 

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これは、CBCのHPに出ている「新型コロナウイルス感染詳細情報」を参考に、佐々木さんが集計したもの。

 

hicbc.com

 

佐々木さんも地域差に注目していて、愛知県の市町村別のグラフを検索したけれどないので、ご自分で調べて作ったそう!!
私はその姿勢にとても感動しました。

私もそうなんだけど、真実や真理に近づきたい時、事実の集計やデータなど統計が役に立つ。さすが、易学を学んでいらっしゃる方だと思い、ふだんからの佐々木さんの姿勢や生き方も表れているように感じました。

オリジナルのたいへん貴重な資料です!!

 

もちろん、発表されている感染者数より実際の感染者数ははるかに多いとは思うけれど、これを見る限り、愛知県は名古屋市が圧倒的に多い。

人の移動の多さ(現在は自粛中でも)や密集の度合いかなあと思います。

全国的にも都市部の感染者数がやはり多いわけで・・・

このデータから推察できる注意点や対策などあるし、今日の豊橋市民病院がまだ穏やかな空気感だったこともうなずける。

 

2011年に原発事故が起こり、その後の数年(今も収束してないけれど)、社会がざわざわしていた時、SNS上で活動家のような方が(当時自分もその部類だったけど)声高に訴えることと、地元の首長に直接聞いたことが大きくかけ離れていたことがありました。

その時から、私は、第一次情報しか真には信じなくなりました。

マスコミの報道も玉石混交なので、鵜呑みにはしていない。

常に現場にいる人から直接聞いた話を重んじています。

 

少なくとも、今日の市民病院は凪だった。

この先どうなるかはわからないけれど、自分も周囲も大きな移動はしない今、常に落ち着いて、情報を見極めたり、行動したいと思います。