Love the Moment

日原いずみ

海を愛するみなさまの活動

 

☆感じることが多すぎて、まとまらないです。

みなさまの活動を多くの方に知っていただきたいので、まとまりないままUPします。

 

昨日は、この上映会に行ってきました。

 

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上映前の、海洋楽研究所所長 林正道さん(スナメリを長年観察・記録し、このドキュメンタリーをつくった方)のお話。

 

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林さんはメディアにもたくさん登場されたので、ご存知の方も多いと思うけど、昨年末で26年間の活動を終了されました。

そのため、林さんもお話する昨日の上映会はとても貴重だと思い、なんとかして向かいました。

 

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渥美半島の海の清掃活動をしている「亀の子隊」の鈴木吉春さんも交えてのお話。

映像のYouTube版や、みなさまの活動は末尾にまとめて添付します。

 

上映前に林さんが、「海が好きで、海の生きものがかわいいから、海のきれいさや海の生きものの存在を知ってもらえたら、海を汚したりゴミを捨てることはしなくなると思って活動してきた」

みたいに話した時点で涙が出た。

純粋な思いで活動を続けてきた林さんは、体調不良でいよいよ引退(思いを引き継いでいただく)というタイミング。

 

林さんと直接話すのは昨日が初めてだったけど、私の側には林さんとの歴史があった。

林さんの存在を知ったのは、2003年に出版された林さんの『いるかの手紙』という本の頃だった。

ちょうど同じ年に私は最初の小説『チョコレート色のほおずき』を出版し、『いるかの手紙』を知った頃に推敲作業をしていた。『チョコレート色のほおずき』には海洋生物学者を登場させていたので(書いた頃(96年~98年)は東京や島根にいて林さんの存在を知らなかった)、勝手な想像で書いた部分が事実として間違っていないか確かめたくて、林さんにお電話させてもらった。

詳しい話を聞かせてもらったり、お礼もお伝えしたくて、私がお会いしたいと伝えたのだけど、林さんが言いにくそうに「実はぼく、ガンなんですよ」と打ち明けてくれた。メディアで見る林さんはいかにもたくましくて元気そうだったのでとても驚き、お会いしに行くのは控えた・・・ということがあったのでした。

 

そんなわけで、自分の本が実際に出版されても林さんへの報告がしにくく、時は経ち・・・何年か経って、全国ネットの『アンビリバボー』に、奇跡的に回復した林さんが取り上げられていて、復活を知り、再び驚いた。その後の林さんの新たな活動の様子もメディアを通して見てきた。

という背景があったので、昨日はどうしても参加したい、可能なら林さんと話したいと思ったのでした。

 

林さんのナレーション入りの貴重な映像のあと、再び林さんのお話。

最後の最後に涙ぐんで話す林さんの姿にもまた涙し、終了、となった後も、胸がいっぱいでしばらく動けなかった。
(その後で、鈴木さんや林さんとお話しできたし、facebookでつながっていて実際に会うのは初めての方や、お声をかけてくれた方々とも話せました)

 

私が20年前に書いた『チョコレート色のほおずき』に海洋生物学者を登場させたのも、環境問題について触れたかったから。

その小説は20代で患った子宮内膜症について書いてあり(テレビのAD時代の話や恋愛もメイン)、その原因の一端とされているダイオキシン環境ホルモンのことや、当時のNHKのドキュメンタリーで見た生殖異常について訴えたかった。初めての幼い小説だったけど、今思うと、幼いなりにも作家としての嗅覚で海洋生物学者に託したい部分があったと思う。

 

昨日の映像やお話全体を通して感じたことは、

 

★環境のことを真剣に考えようとしない大企業や政治家

★ゴミをポイ捨てする人たち

 

☆保護すべき生きものたち

☆保護活動をしている人たち

 

悪人のような人間と、善人のような人間は、人類というカテゴリーでは同じだけれど、実際は、罪のない生きものたちと保護活動をしている少数の人間が同じところにいるんだろうな、と思った。

 

文字だとわかりにくいので、簡単な絵で表すと(*ザックリしたイメージで土地や人の位置は関係ないです)、

 

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この構図を見ると、保護すべき生きものや、保護活動をしている人たちすべてを保護したくなる。

 

どんなに清く正しくがんばっても、大きな勢力がゴミの元を量産し続けたり、ゴミを捨てる人がいる以上、なかなか変化していかない。


私の友達の中には、ゴミをポイ捨てするような人たちはいない。きっとこのブログを読んでくれる人たちも・・・

ならば、どうやったら、間違ったことをする人たちに間違いを正してもらえるのか、

これはすべての問題がそうだと思う(私は間違いには寛容だけど、「地球」「命」を基準とした時に間違っていることは許せない)。

 

SDGsが話題となり、プラスチックやマイクロプラスチックに関心が集まる今、地元で、ずっとずっと前から具体的な活動をしている方々がいることに頭が下がります。

私は海からすぐの家で生まれ育ち、海は遊び場でした。

物心ついた頃、浜辺にプラスチックをはじめとする大量のゴミが流れついている光景を目にし、驚いた記憶が残っています。 
その頃すでに異常だったのに、人類は地球に甘えてきたと思う。

どうしたらいいのか、考え続けたいし、まず私にできることとして、発信させてもらいます。

 

以下、いろいろと添付するので、お時間がある時に、ひとつひとつご覧ください。

 

☆上映された映像のYouTube版。

1時間を超える映像なのですべては長いけど、地元の海に、スナメリというイルカがいて、美しい映像なので、少しでもご覧いただきたいです。

 

www.youtube.com

  

www.kamenoko.org

 

www.h-n-a-f.com

 

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昨日は、上映会の前に用があって実家に行ったんだけど、母が帰りに持たせてくれた菜の花。

「春をあなたに」と言って差し出してくれて感動しました。

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渥美半島では、この時期に菜の花祭りが行われるくらい、菜の花は恒例だけど、この冬の暖かさは心配です。

去年や一昨年の夏の暑さが一時的なものであればいいけど、年々、平均気温が1度ずつ上がるとしたらそれも恐ろしいけれど、そんな悠長な話ではなく、1度、3度、5度と上がる可能性もなくはない。

 

自然は美しく、空も海も美しくいてくれる間に、人間が甘えずになんとかしなくちゃって思います。