2023-04-29 静岡県立美術館 アート 先週から予定していた、静岡県立美術館へ。 企画展の中の、草間彌生等々も良かったけど(私の「チョコレート色のほおずき」は、草間さんの自伝「無限の網」の編集者や出版社と同じなので、当時の草間さんの話はリアルに聞いていた)、おまけ気分で行った、常設の「ロダン館」が想像以上に素晴らしかった。 有名な「カレーの市民」「考える人」「地獄の門」は、過去に東京の西洋美術館、ニューヨークのメトロポリタン美術館、パリのオルセー美術館等で見てきて、いったいどれが本物なのか、美術館の方に聞いて、からくりや、ブロンズの造り方がわかった。 ※ご存知な方にとっては今更ですみません。 わかりやすかった記事 「彫刻とは 国立西洋美術館のロダン考える人は本物なのか」 www.goodcross.com 昔どこかで見た「考える人」が唯一の本物と思い込んでいたため、「ちっさ(小さい)」とやや失望していたけど、いろいろな大きさがあるのですね。 静岡県立美術館所蔵の本物!の作品はすべて大きく、覗き込んで表情や、習作まで含めると、ロダンの思い入れや熱量が伝わってきた。どこかで一点を見るのとは迫力が違い、昔々、確かに生きていた人たちやロダン自身や当時の社会を想像して涙が出た。 ロダンの他に、ジャコメッティ等も載せてあります。 最初は、企画展の現代アートよりも、道中の木々や緑の造形の方が素晴らしいと思って、若い頃とは違う感じ方につまらなさを感じていたけど(私はアーティストや画家本人の知り合いにも恵まれる分、自由なはずのアートの保守的な展示や、作者以外による過剰な洞察や高め方がキライ)、ロダンに心を奪われた。 まあ、ロダンからしても、現代の彼の評価は違うのかもだけど(笑) また長男と再訪したいです