【3月30日の朝のこと】
手術の翌日に両親に無事の報告の電話をし(手術直後には夫が電話を入れてくれていた)、その時は無事を喜びながらも、まだしんどい感じの話をした。
なので、テンションが上向いた二日後くらいに、安心させようと再度電話を入れた。
朝、母の携帯に電話をし、出た途端、
「私、めげてないから。
傷にむしろワクワクする」
と伝えたら、母が「アンタらしいねえ~」と笑っていた。
自業自得の病気や、明らかに悪いものの手術とは違い、先天異常というのは病気とは違う複雑な思いがする。母が悪いわけでも自分が悪いわけでもなく、ただこうなってしまった。
手術前も煩わしいものだけど、手術後にもスッキリが約束されるわけではなく、そんな体験を課されるというのは、なんとも言いようがない気持ち。
この16年、両親ももちろん心配してきた。
愚痴も伝えてきた。
なので、少しでも安心させたかった。
母と電話で話し、ともに温室仕事をする父の気配がする。
そして時折の、「ホーホケキョ」
びっくりするくらいに鮮明に、ウグイスや他の鳥の鳴き声が響き渡っている。
現場も知っているけど(木がわさわさしている自宅の近く)、想像の世界は桃源郷だった。
土いじりをしながら、病室の娘のスットンキョーな話に耳を傾ける両親、
それを取り囲む自然、桃源郷、響き渡るホーホケキョ・・・
美しいな、って感動した。
両親が健康で健在なことも、ありがたいことだと思っています。