Love the Moment

日原いずみ

夜道から、1年後への想像

 

【9月2日 夜投稿分】

 

ウォーキング兼ねてコンビニに行き、店から出て、家に向かい歩き出す。
ビーサンをペタペタ鳴らしながら。
今年の夏はビーサンがお気に入りでそれを履いてよく歩いた。

素足の足もとに感じる夜の空気は秋だった。...
コンビニを出て歩くシチュエーションと、足先から、東京に住んでいた頃の夜を思い出した。

ビーサンで、というわけじゃなかったけど、大学時代につき合っていた彼とはよくコンビニに寄ったし、よく夜道を歩いた。

終電に乗り遅れて、渋谷から吉祥寺近くまで歩いたこともあった。
歩いても歩いても、疲れなかったし、話は尽きなかった。

来年の今頃、長男はどこに住んでいるのだろう。
誰と一緒に歩いているだろう。

今の彼女とどうなるかなんて、私が心配することじゃないけど、私にも別れがあって出会いがあったように、青春の葛藤がこれから待ち構えているのかな。

毎年待ちわびていた夏休みが明ける日を、今年は楽しみにできなかった。

夏休みが明ける=時が確実に前に進む。

長男の巣立ちの日が一日一日近づいている。

まだどこに行くかも決まってないし、出て行きたくても出て行けないかもしれない。
弟は兄に何としてでも出ていってもらいたいみたいだけど(笑) 

今朝、洗濯物を干しながら、兄弟が幼稚園の頃にお世話になった預かり保育を思い出していた。

夏休み、ギャーギャーの二人を見きれない日は、幼稚園がやってくれる預かり保育にお世話になることもあった。

二人はうれしそうに出かけた。
あの頃はまだ、兄がしっかりお兄ちゃんだったけど、今はどちらも負けない気の強い男同士、

ふざけ合いながらも、来年は違うのかなと思うと、私だけがメソメソしている。

今朝、すでに子ども二人が家を出ている友達が、
〈子どもって、想像以上に早く離れていくなーーーーー〉
って書いていた。

本当にそう思う。
たいへんな時はたいへんが長く続くことを恐れるくせに、過ぎてしまえば本当にあっという間!!

私も実家を離れたくて離れたくて、意気揚々と東京に出て、振り返りもしなかったくせに、いざ、我が子が、となると、もちろん喜んで行かせるけど、、、
寂しい。

ずーっとずーっと一緒に暮らしてきた子の旅立ちを応援しながら、寂しい。

私にはやりたいことがたくさんあるけど、寂しい気持ちは変わらない。

先輩お母さんたちの偉大さを尊敬する節目はこれまでにも幾度とあったけど、今また思う。

みんなみんな、乗り越えてきたのですね。

今泣きながら書いてます(笑)

と、ここに風呂上がりの長男がやってきて、「なんで泣いとる?」と。

(笑)

人生ってすげーな。
初めて味わう気持ちが生きてる限りは続くんだね。

夜道を歩いても歩いても疲れなかった、若い頃の私が、親になって、こんなふうに泣く夜が来るなんて想像できなかった。

オチはない。
まだまだ続く(笑)