Love the Moment

日原いずみ

映画『くちびるに歌を』

 

 

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12月7,8,9と、2泊3日で夫が会社関係の柔道大会で富山県に出かけ、そのおかげで、のびのび有意義な時間を過ごせた(笑)

こう書くと、結婚や子育ての入り口にいる若いお父さんたちから「寂しい」とか「複雑」と言われてしまうけれど、理由があって・・・

私は自由奔放なので夫を尻に敷いてると思われたりもするけど逆で、夫の性質がめんどくさいので、かなり気をつかって過ごしているんだよ(笑)

 

次男のお友達も来てくれた楽しい土日の結びのように、長男が「ぜひ観てほしい」という映画を、早送りしてもらいながら長男の部屋のテレビで観た。

(次男のお友達のお世話で楽しいながらもバテたので、本当は昼寝がしたかったが、結果、観て良かった)

 

くちびるに歌を

 

長崎県の島に暮らす中学生の、合唱部を巡るお話で、先生役は新垣結衣

2015年公開のこの映画、その当時にお友達(長男のことも直接知る)から「ぜひまーちゃんと長男くんには観てほしい」と言われたものだった。

 

でも当時の長男は中学の反抗期真っ盛りで、私の希望で連れて行った映画が2本あったけど(『シェフ』(←キューバサンドの)と『6才のボクが、大人になるまで』)、親の推薦が素直に響かない頃だとよくわかったため、すすめなかった。

 

タイミングって本当にあるし、とはいえ、教えていただいた映画ということで良いタイミングが来た時に、よし観よう!となるわけで、友達に感謝!!
(同様にすすめていただき、時間差で息子二人とDVDで観た『バクマン』も良かった)

 

内容は、これから観る方のために詳しくは書かないけど、ちょうど次男たち中学生男子を間近で見たり、一緒に過ごしたりしたことや、高校生になった長男の中学時代の友達のことを思い出したり、かわいい子、かっこいい子、大きな子、小さな子など、様々な子たちが入り混じる中学時代特有の空気感をリアルに重ね合わせながら、映画に描かれる中学生たちを観た。

 

幼少期も、中学時代も、過ぎてしまえば本当にあっという間で、高校生には高校生のおもしろさがあるけれど、中学生も一生の中で本当に特別な時。自分自身も変化が激しかった。

 

生きものとして、単に精子卵子が受精卵となって命が芽生えて、生まれ出て人間として大きくなり、人間として一生を過ごしていく、ということなんだけど、人間の場合はとても複雑で、家庭環境も様々で・・・

 

生まれてきてよかった!!と心から思いながら過ごせる子は幸せだけど、自分では選べない境遇により苦しみを抱えてしまう子もいる。

 

私は我が子の子育てを全力でがんばりながらも、実際に触れ合う子どもたちの中で、家庭としてたいへんそうな子のことは、できる範囲でお助けしたい。

 

自己肯定感の講座をやり続けているのもそういうわけで、自分一人で関われる範囲にはどうしたって限りがあるけれど、ダイレクトに話を聴いてもらえる中高生はもちろん、広範囲のお母さんたちに向けて、お母さんたちの先にいるお子さんに届くようにと願って活動している。

 

映画では、アンジェラ・アキの『手紙~拝啓十五の君へ~』が合唱の曲として歌われ、エンディングでは本人の歌も流れる。

 

この歌を、長男は7月末の中国で、日本語を習う中国人の高校生たちによって歌って迎えてもらえた。その体験もよみがえり、長男も最初に一人で観た時に号泣したそう。
他にも、中3の時に長男の学年の別のクラスがこの歌を合唱コンクールで歌い、知ってる男の子が伴奏したけど途中で止まってしまって、あとで泣いていたとか、いろんな具体的な場面が呼び起こされる。

そんな意味でも、今のタイミングに観て良かったと思う。

 

15の時のそれぞれの自分と、大人になってからの自分。

うまくできた歌だなあと思うし、15くらいの子どもたちを、大人や社会全体で見守りたい。

 

終わり頃に、そういう、社会的弱者の立場の子を人々が大きな輪で包み込むような、そういう大合唱もあって、涙が止まらなかった。

 

 

ちなみに、長男がバイト代で買った長男の部屋のテレビで、長男が会費を払っているAmazonプライムのおかげで観れた映画で、恩に着せられつつ、我が子ながら長男の自立心やたくましさには感心しています。

 

facebookを通して遠方の男友達からも指摘されたけど、長男のこの1年の成長ぶりはすごいです。

 

【高い山は広いすそ野を必要とする】

みたいな言葉を子育てに関して聴いたことがあり、その通りと思います。

 

決して出来が良い子ではなかったし(何度も書いてるけど、初めて読む方もいるので再度書くと、幼稚園時代は学年でいちばんの泣き虫!)、困らされることも学校から電話がかかってくることも多い子だったけど、いっぱい叱り、いっぱいケンカしながらも広い心で見守り続け、今、ぐんぐんと、自ら成長しています。

 

というわけで、長男のテレビ画面を撮ったラストに向かうシーン。

 

 

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ガッキーがとっても美しいのは知っていたけど、映画やドラマでしっかり観たことはなかったので、「ガッキーでかいんだ(身長が169もある!)」ってのを初めて知りました(笑) けっこうびっくりした。159くらいかと思っていたよ(^^)


*映画のテレビ画面の撮影と掲載については、文化庁の定める引用要件の範囲におさまると判断して載せています。